新古典主義からアカデミズムへ

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    新古典主義とは、18世紀後半以降、フランスで見られた古代ギリシア・ローマ(古典古代)への回帰運動を指して使われるようになった言葉である。他のヨーロッパの国でも同様の傾向に対して使われる。当時は専ら真の様式とのみ呼ばれた。

    18世紀前半に発掘されたヘルクラネウムとポンペイの遺跡は、当時の西洋人の古代への関心を高めることとなった。この頃美術評論家ヴィンケルマンがギリシア賛美の評論を書き、各国に影響を与えた。これらが新古典主義の背景になっている。

    それまでのロココ美術があまりに甘美な装飾様式で、絵画等の題材が貴族主義的、退廃的と揶揄され、ギリシア・ローマの古典様式を模範とし、当時なりに解釈し、洗練させた芸術様式が生まれた。形式的な美、写実性を重視しており、その成り立ちから、新古典主義(ネオクラシズム、Neo-Classicism)と呼ばれる。新古典主義はフランスのアカデミーの主流になっていった。

    フランス革命、ナポレオン・ボナパルトの登場によって、古典の英雄主義的な主題はさらに好まれるようになった(ダヴィッドによるナポレオンの戴冠式を描いた作品は新古典主義の代表的なもの)。第一帝政期の様式は帝政様式(アンピール様式、Empire)とも呼ばれる。

    ピックアップ!
      • アングル『泉』(1820年-1856年)
      • アングル『パフォスのヴィーナス』(1852年頃)
      • ドラクロワ『ライオン狩り』(1854年)
      • ジャン=レオン・ジェローム 『闘鶏』(1847年)
      • トマ・クチュール『退廃期のローマ人たち』(1847年)
      • テオドール・シャセリオー『テピダリウム』(1853年)
      • イポリット・フランドラン『ナポレオン・ジョゼフ・シャルル・ポール・ボナパルトの肖像』(1860年)
      • アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』(1863年)
      • ウジェーヌ・フロマンタン『アルジェリアの鷹狩り』(1863年)
      • ジャン=ルイ=エルネスト・メッソニエ『フランス戦役』(1864年)
      • フランツ・ヴィンターハルター『バーブ・ドゥ・リムスキー=コルサコフ夫人の肖像』(1864年)
      • ジェームス・ティソ『赤いベストの若い女性の肖像』(1864年)
      • ポール・ボードリー『シャルル・ガルニエの肖像』(1868年)
      • ジュール=エリー・ドローネー『ローマのペスト』(1869年)
      • ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル『真実』(1870年)
      • アンリ・ルニョー『ムーア王支配下のグラナダでの裁判抜きの処刑』(1870年)
      • ジョルジュ・クレラン『チュイルリー宮殿の炎上』(1871年)
      • ジュール=ウジェーヌ・ルヌヴー『ムーサたち(パリ・オペラ座の天井画の複製)』(1872年)
      • レオン・ボナ『パスカ夫人の肖像』(1874年)
      • ジャン=ポール・ローランス『ロベール敬虔王の破門』(1875年)
      • アンリ・ジェルベクス『ローラ』(1878年)
      • ウィリアム・アドルフ・ブグロー『ヴィーナスの誕生』(1879年)
      • ジョン・シンガー・サージェント『エドゥアール・パイユロンの肖像』(1879年)
      • フェルナン・コルモン『カイン』(1880年)
      • アルベルト・エーデルフェルト『ルイ・パストゥールの肖像』(1885年) 
      • アルベール・ベナール『ロジェ・ジュールダン夫人の肖像』(1886年)
      • ジャック=エミール・ブランシュ『画家トーロゥと彼の子供たち』(1895年)
      • ジョヴァンニ・ボルディーニ『ロベール・ド・モンテスキュー伯爵の肖像』(1897年)
      • アンドレ・ドゥヴァンベーズ『突撃』(1901年)