パリでは、ルーヴルに次いで知名度、人気度共に高い『オルセー美術館』。シンボルとなっている時計台からも偲ばれるように、かつて駅舎だった建物を利用した美術館で、自然光の差し込むアーチ型のガラス張り天井、そして縦長のプラットホームと、オルセー駅の面影を色濃く残すデザインも魅力のひとつです。
オルセーでは、印象派やポスト印象派など19世紀末パリの前衛芸術のコレクションが世界的に有名だが、19世紀の主流派美術で後に忘却されたアカデミズム絵画(アール・ポンピエ)を多数収蔵・展覧し、その再評価につなげていることもこの美術館の重要な活動の側面となっています。ルーブルのような絢爛豪華といった感じではありませんが、じっくりと鑑賞したい方におすすめの美術館です。
ミシェル・ラクロット解説、田辺徹訳、みすず書房、1989年
<内容>
ルーヴル美術館はじめ数多いパリの美術館は、いずれもその質と量を誇っている。しかし、1986年に新しく開館したこのオルセ美術館は、フランスの美術館の歴史を大きく前進させた。それはフランス美術の黄金時代だった19世紀後半と20世紀はじめの美術の広大なパノラマを一堂で示すために、いままでルーヴル、ジェ・ド・ポムの印象派美術館、パリ近代美術館などで所蔵されていた国有の美術作品が、ここ一ヵ所に集められたからである。
丹尾安典ほか、とんぼの本:新潮社、1990年
<内容>
今やルーヴル美術館をしのぐパリ新名所となったオルセ美術館。印象派の作品を中心に、19世紀後半のフランス美術の全体像を網羅する展観は、その動向を的確に示すためさまざまな工夫がこらされている。一見わかりにくいその展示を、わかりやすく説明し、美術館を徹底的に楽しむための必携本。印象派名画誕生の地を散策するためのガイド四コース付。
小島英煕、丸善ライブラリー 2001年
<内容>
ルーブル美術館とポンピドゥー・センターのコレクションの間隙を埋める近代芸術作品が網羅的に集められ、印象派の美術館ともいわれるオルセー—本書では、「印象派」という西洋絵画の表現を根本から覆す美術革命にかかわった、ルノワール、ゴッホ、セザンヌらの苦闘の生涯を描き出すことによって、オルセーの魅力を浮き彫りにしていく。現地取材にもとづく知られざるエピソード満載。写真多数。
NHK「世界美術館紀行」取材班編、日本放送出版協会、2005年
<内容>
美術館には、そこでしか語れない物語がある。名作にこめられた作者の人生、時代の空気。コレクションに秘められた蒐集家たちの情熱—。
名画・名品に隠された物語を知ることで、美術館がもっと身近な場所になります。美と美術館をめぐるとっておきの物語をお届けします。
平凡社 別冊太陽編集部、2006年
<内容>
絵画、彫刻、装飾芸術、建築、写真など19世紀芸術が一堂に集まった壮大なモニュメント、オルセー美術館。その協力のもと、厳選され、撮り下ろされた作品200点をオールカラーで紹介。オルセー美術館開館20周年記念出版。
島田紀夫監修、アートセレクション:小学館、2010年
<内容>
19世紀後半のフランス絵画を形づくっていた、2つの大きなグループ。ひとつは、画壇の主流を成す、サロン(官展)を中心とした「正統派絵画」。もうひとつは、レアリスム(写実主義)、バルビゾン派から印象派、ポスト印象派、象徴主義、ナビ派、フォーヴィスム(野獣派)にまで至る、多彩で多様な前衛絵画。オルセー美術館設立の理念は、この2つのグループを対比して展示することで、近代フランス絵画の豊かさと深さを示すことにあった。本書は、その設立の理念に沿って構成された、フランス近代絵画を代表する名画のなかから、101点を厳選。わかりやすく、ためになる解説つき。
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